繰り返されやすい精神病

うつ病の性質

笑顔の女性

精神疾患の中でも代表的で身近なものがうつ病ですが、発症しやすい平均年齢は40歳前後が最も多いとされています。勿論年齢に関係なく引き起こされる症状ではありますが、人生の転換期を呼ばれる時期に差し掛かることで発症する人が多い傾向にあるようです。うつ病と大きな枠で括っても、引き起こされる症状は様々あります。暗い気持ちがずっと続くと考えられているうつ病ですが、症状と症状の間には比較的普通の精神状態に戻る日もあるのです。うつ病の症状が出ているうつ病相は、個人によって差があることがわかっています。精神科などで薬物療法を行うことが一般的ですが、薬物療法による効果も永遠でありません。多くのうつ病相は繰り返し引き起こされます。うつ病の症状が酷くなっていくことでうつ病相は長くなるという結果も出ています。初期では自力で回復できるほど軽度のうつ病を発症することが多く、知らぬ間に治っていたというケースもあります。そのため、始めてうつ病になったと思い精神科に来院した患者でも、過去に軽度のうつ病を発症していたということも少なくありません。うつ病に関する知識を持っていると考えている人も多いですが、再発のリスクがあると受け止めることが重要です。勿論、完治して再び発症することなく生活していく人もいますが、再発はうつ病の性質とも言えるのです。

治療が改善のきっかけになる

うつ病には完治という概念はありません。元の状態に戻すことを目的として治療は行われ、それは可能とされています。しかし、それはあくまでも完治というわけではないのです。うつ病の発症には明確な原因がないため、治癒するという表現は当てはまらないからです。風邪や怪我などのように、症状が引き起こされる明確な原因が特定されていないので、うつ病の症状が回復しても根本となる原因が取り除かれたわけではないのです。ストレスなどによって心の健康が阻害されうつ病を発症してしまう場合、治療によって症状が緩和し元のように元気になることは可能です。あくまでもうつ病を発症する前の自分に戻るということなので、ストレスに対して耐性がついたり、精神的に強くなるというわけではありません。無気力で感情が動きづらくなってしまっている症状を、現実として感じることができる状態に戻るための治療なのです。元の状態に回復しても、また同じようにうつ病を発症してしまう可能性は残っていますが、治療をし、自分の中の改善点を見つけることができるきっかけになります。何より、一人ではないと実感できることが大きな励みになるのです。