心身医学の登場した背景

基礎となった西洋医学

メガネの医者

心療内科という言葉を耳にしたことがある人はとても多いでしょう。心の病を治療する機関と考えている人も多いですが、心療内科が行うことはそれだけではありません。身体的な健康被害があるにも関わらず、検査などでは異常が発見されないという症状の人を治療するのです。社会的な要因が心に負荷をかけることで、身体的に原因が見つからない症状として現れ出します。そのため、心療内科では、身体的な症状と精神的な症状を改善するため、原因の根本ともいえる社会的な要因も含めて総合的に判断し治療を行っていくのです。心療内科は心身医学と呼ばれるものですが、心身医学が登場した背景はストレスの多い現代社会が大きく関係しています。日本で行われている現在の医療の基礎となっているのは西洋医学と言われています。西洋医学は、身体を細かなパーツに分けて専門を設けることで、より高度な治療技術を発展させることに成功している医学です。内科と大きく定義しても、各病気ごとに扱う専門が細かく分けられています。循環器内科は心臓の病気を専門に扱う分野ですし、内臓に関しての専門分野は消化器内科などといったように、病気が起こっている器官によって担当する専門も分けて考えられています。

現代に必要な分野

昔はこうした分野自体も大きく分けられているほどでしたが、近年では病気による症状の複雑化や、生活習慣の変容により引き起こされる様々な症状が増えたことで、以前までの分野の中では明確に対応や治療を行うことができなくなってしまったのです。そうした背景により、心身医学は登場したのです。社会的な要因が心に作用することで身体的な症状を引き起こすとは、当時は考えられなかったものですが、実際に現代社会の中ではこうした症状が多く見られるのです。取り巻く環境までを視野に入れ、それぞれを関連付けることで総合的に良い方向へ導いていこうと考える心療内科は、現代には最も必要不可欠なものと言えます。