心療内科は身近なもの

機能障害にも意識を向ける

走りだすスーツの人

緊張することでお腹が痛くなる、という症状が頻繁に起こる人がいます。嫌なことがあったときなどに決まって腹痛や頭痛の症状が出てしまうということは案外とても身近に起こることなのです。ストレスを感じる社会的な要因に心が耐え切れず、身体的な症状となって現れるものを心身症と呼んでいます。心身症は身体の病気という考えで定義付けされています。病気になってしまう原因となったり、病気の途中段階で社会的な要因によって心に負荷が掛かってしまうなど、密接に関係していることを指しています。病気の症状が出た場合、原因や解決策を見つけるために検査を行いますが、検査では異常を発見することができないということがあります。しかし、腫瘍や潰瘍などといったように目に見えるものだけが症状の原因ではありません。腹痛の場合でも、胃や腸などの器官に病気の原因が発見できなくても、運動機能や感覚機能が正常に働かないことでもこうした症状は起こるのです。機能的な障害にも目を向けることが心身症の治療には大切になってきます。

消化器心身症の症状

心身症の代表的な症例として登場しているのが消化器心身症です。胃や腸に病気に関係するような症状が見られるにも関わらず、検査では異常が発見されることはないです。簡単に言うと消化器官が機能障害を起こしている心身症なのですが、国際的にも診断基準が定められてる症状なのです。消化器官の中で、腸に機能障害が引き起こされると、激しい腹痛を伴い下痢や便秘を繰り返す症状が現れます。慢性的に引き起こされてしまうため、日常生活をおくることさえ困難になってしまうのです。心身症と判断されたこれらの症状はやはり検査では異常が見つからないのですが、腸内の運動機能や感覚機能を調べることで通常との変化を確認することができます。感覚が敏感になり、運動の変則的になるため、腹痛の症状だけでなく便秘や下痢などの排泄障害が引き起こされるのです。また、胃も多く機能性障害を引き起こす場所として知られています。胃の痛みや、ムカムカとした胃もたれの症状が出ているのに、検査では全く異常が見つからないという現象です。内視鏡検査などの目視することでも確認することができない症状は、心身症特有といえます。こうした症状の改善は心療内科で総合的に治療を進めていくことになるため、医師との信頼関係がとても重要になってきます。